日本民藝館-曲線の美しさ
- momosaran
- 2018年6月5日
- 読了時間: 2分
先月、「かりん」40周年記念大会出席のため上京した折に日本民藝館を訪れました。
ずっと以前から行きたかったのですが、
短歌の関係で上京しても休館日と重なることが多く、今回ようやく機会を得ました。
館内はいくつもの展示室があります。
1階の第1室は「朝鮮の諸工芸」を展示する場所となっています。
ここで私の目を引いたのはお弁当箱と小枕。
お弁当箱といっても、一人用のものではなく
たぶん中は重箱のようになっているのだと思いますが
木製のそれの外容器に施された透かしの装飾が美しい。
小枕は二つありました。
たぶん女性用だと思いますが
昔の日本のものと違い、木だけでつくられているので
見た目には美しいのですが
実際に使うと痛いだろうな、と想像しました。
パンフレットによると、日本民藝館では品物の説明書きを意識的に少なくしているそうです。
知識でものを見るのではなく、直感の力で見ることが何よりも寛容であるという、
柳宗悦の見識によるものだということです。
柳宗悦は「朝鮮工芸」の美しさの特質に「曲線の美しさ」を挙げている、とも。
それは建築や民族衣装にも通じるものだと思います。
現在は若い世代にも民芸を愛好する人が増えてきていると聞いています。
日本民藝館では6月24日(日)まで
「柚木沙弥郎の染色 もようと色彩」展が開催されています。
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