戦争のうた
ゆうべは嘉麻のおくら短歌同好会・短歌講座の日でした。
テーマは「戦争のうた」。
8月は広島と長崎へ原爆が投下された日と
アジア太平洋戦争終結の玉音放送がおこなわれた日があり、
深く戦争のことを考える月です。
短歌で戦争詠はこれまで多く詠まれています。
これまでこのテーマを取り上げなかったのは
こちらの講座は短歌に初めてふれるかたがたで始まったので
講座開設から4年目となるこの夏まで
待っていたのです。
メンバーのかたがたの詠草は
第二次世界大戦のヨーロッパでの状況を詠んだもの、
戦争を経験した父親の心情を遺品からおもんぱかるうた、
地元にあった炭坑と戦争のつながりをうたった一首など、
さまざまでした。
講座の前半で鑑賞した秀歌の中から二首記します。
太き骨は先生ならむそのそばに小さきあたまの骨あつまれり
正田篠枝
空爆の映像果ててひつそりと<戦争鑑賞人>は立ちたり
米川千嘉子
一首目は広島の原爆のうた。
広島平和祈念公園の原爆犠牲国民学校教師と子どもの碑に刻まれているそうです。
二首目は1990年代初めの湾岸戦争を詠んだ一首です。