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企画展「愛を貫いた三人のアキコ」

  • momosaran
  • 2018年10月31日
  • 読了時間: 2分

秋晴れに恵まれた日の午後、

旧伊藤伝右衛門邸(飯塚市)の秋の企画展に足を運びました。

企画展のタイトルは

「愛を貫いた三人のアキコ~三者三様の人生模様~」。

三人のアキコとは、

ともに歌人である

与謝野晶子、

柳原白蓮 (本名・燁子)

そして江口章子です。

大分県出身で北原白秋の二番目の妻であった江口章子は

本名は「あやこ」なのですが

東京では「あきこ」と呼ばれていたそうです。

瀬戸内寂聴さんが瀬戸内晴美名義で出版した

『ここ過ぎて 白秋と三人の妻』の中でそのように書き、

こちらの三歌人を「大正の三あき子」と呼ぶ人もいたと紹介しています。

白蓮さんは与謝野晶子と交流があり、

江口章子は白秋のもとを離れた後、

白蓮さんをたよって伊藤家の別邸を訪れ、しばらく滞在していたといわれます。

企画展では与謝野鉄幹と与謝野晶子が創刊した「明星」の

創刊当時の原本や

白蓮さんと江口章子、それぞれが愛用した着物、

そして三人がうたをしたためた短冊や掛け軸が展示されています。

私が一番関心をもったのは、

与謝野晶子の直筆原稿です。

飯塚にいながらにしてはなかなか見る機会のないものを見られて

よろしゅうございました。

これまでも

翻訳家の村岡花子、

画家の竹久夢二など

白蓮さんと交流のあった文学者・文化人を取り上げた展示はありましたが

歌人をメインとして取り上げられたのは

私の記憶が間違いなければ

今回が初めてですので

そのことも嬉しく思いました。

せっかく女性歌人を取り上げてくださったので

三人の短歌作品そのものを深く鑑賞できたら

いっそう良かったと思います。

こちらの企画展は11月14日まで。

会期中は無休です。


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