白蓮さんのおうちへ―宮崎家訪問
2018年も残すところ3日となりました。
短歌に関する今年の印象深いできごとで
まだこのブログに記していないことがあります。
それは、東京・池袋の宮崎家を訪問したことです。
宮崎龍介・柳原白蓮夫妻が暮らしたお宅。
現在はご長女の宮崎蕗苳さんご一家がお住まいになっています。
白蓮さんが主宰した「ことたま会」は
白蓮さん亡きあと、ご長女の蕗苳さんが継がれて
歌会や歌誌「ことたま」発行などをおこなっていらっしゃいます。
私が短歌を通じてご縁をいただいているかたが
ことたま会の会員でいらして、
東京での2月の歌会に参加なさる折に同行できることになりました。
まず蕗苳さんにご挨拶申し上げてから
白蓮さんのご仏壇にお線香を上げさせていただきました。
その後、ことたま会のみなさまも揃われて始まった歌会。
私は見学をさせていただく予定でしたが
急遽参加することになり、
無記名で詠草一首を提出しました。
おいとまする際にしみじみと拝見した門構え。
白蓮さんのご長男・香織さんが出征なさる日に
この門を出て行かれたのだと
その日のご本人とご家族のお気持ちに思いをはせました。
香織さんは太平洋戦争終結の4日前(1945年8月11日)に
戦死なさいました。