手紙のうた-清からず
今日は、今年初めての嘉麻のおくら短歌同好会・短歌講座の日でした。
いつもは18:30開始なのですが、
今日は変則的に、17:00から。
ご用事でお二人ご欠席なのは残念でしたけれど
今年も昨年と同じようにこの時間がもてるのは嬉しいことです。
今回のテーマは「手紙のうた」。
年賀状にちなみました。
会員のかたがたの詠草は
現代の手紙と言えるメールやラインのうたがあるかと思いきや、
年賀状や昔のラブレターを詠んだものでした。
講座の前半に
秀歌鑑賞としてみなさんにご紹介した手紙のうたは
書くところから、投函、そして相手に届いた後まで
手紙が内包する時間と言うものに視点を向けて選んでみました。
その中より幾首か記します。
白鳥座(シグナス)の位置もかすかに移りたり君への手紙かきおえ仰げば
大滝和子
出しに行く葉書を歩みつつ読めりことばとなりしものは清からず
高野公彦
草舟を押しやるように投函す長い手紙を入れた封筒
川口慈子
結婚まへのきみの手紙は抽斗のゴーフルの箱にありて覚まさず
米川千嘉子