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「水城」第272号

  • momosaran
  • 2019年3月14日
  • 読了時間: 1分

「水城」はコスモス短歌会福岡支部の会報です。

年3回発行されており、

このほど3月10日付で第272号が出されました。

会員のみなさんの作品のほか、

昨年のコスモス全国大会・歌会の

A~E各グループごとの報告など

今回も充実した紙面を拝読しました。

今号で印象に残った短歌作品を記します。

 お祝儀に包まん紙幣深ぶかと仕舞ひて忘る老いは目出度し

 有中房子

 受話器より父の遠音が忍び込む脱衣場にて母を呼ぶこゑ

 有川知津子

 失くしもの見つける妻が証明す<ブラックホール>は存在せぬと

 池田 毅

 女学校の友の写真の顔なぞりみーんな死んでしまうと母は

 入江朝子

 百年の息つかひ果て終ふるときいかなおもひか遺骨は細く

 北野カズミ

 自販機とロシア人とが喧嘩すと見れば柳川弁の人らし

 永田惠美

 何時よりか観世音寺の鐘の音がわが家に届かぬ大年となる

 長澤八重子

 大き掌に力士持ち行く紙袋ケバブサンドの高々と揺る

 平川和子

 平成の世が過ぎんとすわれはまだ直に競艇見しこともなく

 増田順子


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