元号候補にも起きた偶然
- momosaran
- 2019年4月3日
- 読了時間: 3分
新元号が発表された翌日、つまり昨日(2日)
「令和」以外の元号が報道されました。
「万保」、「万和」、「久化」、「英弘」、「弘至」の五つ。
「令和」は同じ字で「よしかず」という名前のかたがいらっしゃることも
新聞に載っていました。
五つの元号候補を目にした時、
「弘至」さんというお名前のかたもおられそうだなと思いました。
「こうし」や「こうじ」とい読めるので
お名前にもつかたが多そうだと。
(今日知ったところでは、候補の「弘至」は「こうし」が正しいということです)
今から考えると
「英弘(えいこう)」もそのままの読みか「ひでひろ」で男性のお名前っぽいのですが
きのうの朝の段階では「弘至」だけをそう考えました。
夕刻、帰宅すると郵便物の中にご恵送くださった歌誌がありました。
柳原白蓮研究者の中西洋子先生が編集発行人である「相聞」第68号です。
さっそく中西先生が執筆なさっているページから拝読しました。
新しく「折口信夫メモ」という欄が始まっていて
そちらに折口信夫(釈迢空)の教え子であったかたの詩歌集を
ご覧になった旨が記されていました。
折口信夫が嘱望していた教え子であり、
1945(昭和20)年8月11日に戦死なさった、
そのかたのお名前は、
山川弘至さんだったのです。
「弘至」は「ひろし」さんとお読みするそうです。
詩歌集「やまかは」が発行されたのは1947(昭和22)年であり、
こちらの「相聞」第68号の発行日は
昨年11月30日となっています。
ですから元号候補のことは何も関係がないのですが
「令和」に続いてまた偶然が起こったので
少しびっくりしました。
おととい書いたように
短歌とともに生きていると
偶然によく出会うと感じています。
歌人の藤島秀憲さんが数日前、
出版社「ふらんす堂」のウェブサイトで連載中の「短歌日記」に、
レジュメを作成していて
永井陽子の「ひまはりのアンダルシアは…」の一首を引用したら
まさにそのとき短歌教室の受講生から電話があり
「ひまはり」はどう読むのかと質問され、
あまりの偶然に動揺したということを書いていらっしゃいます。
私も何度もそのようなことがありました。
パソコンでレジュメを作成中に炊き込みご飯のうたを打ち込んでいたら
姉から電話があって
今から炊き込みご飯を届ける、と言われたりとか。
(このことは月刊「俳句界」連載中のエッセイにも「短歌の偶然」というタイトルで
書いたことがあります)
そして、最新の小さな偶然は、
きのうのブログで書いたお醤油です。
きのうのブログ記事(「しょうゆテイスティングバー」)で
熊本や大分のお醤油も甘いとか、
透明のお醤油もあったとかご紹介しました。
すると、今日の夕方西日本新聞のウェブサイトで
その透明のお醤油をつくった熊本の「フンドーダイ五葉」が紹介されていたんです。
こちらは創業150年の老舗で
今年2月に売り出した透明な醤油が大ヒットしているそうです。
そして、甘口の「平成醤油」も人気があると。
そういえば、しょうゆテイスティングバーにもありました、
「平成醤油」。
こちらの偶然は短歌とは関わりがありませんが
短歌とは関係ない偶然もよく起こるようになるから
ますます不思議です。
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