思いがけず穂村さん
きのうのこと。
博多から戻るJRの車内で
デパートで手渡された美しい冊子を見ていました。
それは「レリアン」で手渡された「NEMIKA」の春夏の商品カタログ。
ちなみに「レリアン」も「NEMIKA」も婦人服のブランド名です。
欧米系の長身のモデルが着こなす春夏ファッションと
芸術的な薔薇の写真の数々。
パラパラと見ていたら、
最後のほうの2ページには細かい文字がびっしり。
今年の春夏コレクションについて、
またはこのブランドについての説明かな。
疲れでぼんやりした目に飛びこんできたのは
「歌人の穂村弘」の文字。
「NEMIKAストアディレクターの遠山正道がキュレーションする
第7回目のゲストアーティストは歌人の穂村弘と写真家の濱田祐史。
日常を再解釈し、ユニークな視点で切り取る写真家、浜田祐史が
画家セザンヌが暮らした街を撮影したシリーズから、
穂村弘がエッセイを書き下ろした、写真と言葉のコラボレーション。」
そのページに載っていたのは、
ブランドのコンセプトの説明でも
春夏コレクションの説明でもなく
「お終いの日」と題した、
最後に短歌が一首ついている穂村さんのエッセイ(と濱田さんの写真)でした。
次のページは
「NEMIKAストアディレクターの遠山正道がキュレーションする
第8回目のゲストアーティストは歌人の穂村弘と写真家の川島小鳥。
アート、音楽、ファッションとさまざまな分野で活躍する川島小鳥が、
NEMIKAの象徴であるバラをモチーフに撮り下ろした、
その写真から穂村弘がエッセイを書き下ろす、
ことばとアートの共演。」
そこには穂村さんのエッセイ「前髪の話」と川島さんの写真2枚が。
第7回と第8回、2回続けて起用されているのは
キュレーター役のかたが
穂村さんのファンなのかもしれないですね。
思いがけないところで
穂村さんのエッセイ二編を楽しむことができました(=^∸^=)
もしも
「レリアン」か「NEMIKA」の店舗で春夏カタログを手にしたら
ぜひ最後までご覧ください。