憶良はなぜ嘉麻(摩)郡に来たのか
- momosaran
- 2019年5月23日
- 読了時間: 1分
飯塚市歴史資料館の本年度2度目(第14回)の館長講座は
田川の英彦山について。
「古代・中世の英彦山と信仰ー経塚と板碑から見るー」
と題しておこなわれました。
そのテーマに入る前に
前回(第13回)の
「山上憶良が来た頃の嘉麻・穂波ー大宰府と嘉麻・穂波の関係ー」
の続きをお話しになりました。
興味深いお話をいろいろうかがいましたが
なかでも
「憶良はなぜ嘉麻郡の郡家に来たのだろうか」
というくだりにひきつけられました。
ご存じのように、憶良は筑前国守でしたから
国守の務めである国内巡察のために嘉麻郡(現在の嘉麻市)に来ました。
今回の講座では、
土の中から発掘された当時の税金の付け札木簡や
『豊後国正税帳』を踏まえて、
どのような目的での巡察であったのか?
嘉麻郡でどのような仕事をしたのか?
どのくらいの期間、嘉麻の郡家に滞在していたのか?
そうした具体的なことについての考察をうかがうことができました。
『万葉集』を読み解くのに
文学的、文化的アプローチだけでなく
こうした考古学や文献からの考証を合わせることで
より多角的で重層的な世界が広がることを実感しましたー☆彡
最新記事
すべて表示今月(第33回)のいいづか短歌サロン(紙上開催)は10日付で発行しました。 先月、8か月ぶりに会場で開催した折に見学に来られたかたがいらしたのですが そのかたが今回、初めてご参加になりました。 嬉しいことです♪ ご参加人数も紙上開催の回ではこれまでで最も多くなりました。...
きのう、飯塚市内の小学校で4年生にゲストティーチャーとしてお話をしてきました。 学習支援ボランティアです。 テーマは「韓国の文化」。 ちょうどひと月前にご依頼があり、 当時は県内の新型コロナウイルス感染確認者数は1か月ほど一桁台で 筑豊ではゼロが続いていましたので...
クラスター・オーバーシュート新しく語彙に加わるイベントなき春 キム・英子・ヨンジャ このうたは、今年の「かりん」6月号に載ったうたです。 詠んだのは3月から4月初めの間ということになります。 新型コロナウイルス感染拡大防止のため...
コメント