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「かりん」7月号-スマートボール


「かりん」7月号が届きました。

巻頭の馬場あき子先生の連載「さくやこの花」は第102回。

『阿古父』に収められた次の一首についての文章です。

 あら玉の年のはじめの声(こわ)出しの息松の香を深く吸ひたり

 (『阿古父』 1993年10月刊行)

「さくやこの花」は「歌林の会」(かりん)のウェブサイトにて

バックナンバーも含めて読むことができます。

今月号の馬場先生の作品は七首が掲載されています。

その中より一首ご紹介いたします。

 この世のことどうでもよくはなけれども身のめぐりかをる初夏の花々

私が「かりん」の「前月号作品鑑賞」執筆担当の一人となってから

5年目になります。

最初は「Ⅱ欄」、現在は「1A欄」について書いています。

担当する月は、3月号、7月号、11月号です。

つまり、今月の1A欄の鑑賞文執筆は私の担当。

5年目に入っても、慣れるという感覚はあまりありません。

いつもある種の畏れをもって苦しみながら書いています。

「前月号鑑賞」に限りませんが、書くことは苦しい。

それでもやめないのはなぜなんだろう、と時どき思います。

最後に、今月号の私のうたから二首記します。

 屋上のスマートボール囲んでた中一われらに想い人いき

 女学校遺跡と古き本に載る母校の校訓今も<清純>


 
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