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「フラガール」

  • momosaran
  • 2019年7月31日
  • 読了時間: 2分

ひさしぶりに観ました、映画「フラガール」(李相日監督)。

公開時(2006年)、

たぶん福岡では一番早い試写会で観る機会を得ました。

岸部一徳さん、安定した味わい。

主演の蒼井優ちゃん、かわいかった。

松雪泰子さん、かっこよかった。

その中でも、一番印象に残ったのが

南海キャンディーズのしずちゃんの演技でした。

試写会後、どこかにこの映画の感想として

「しずちゃんが良かった」と書いたのを覚えています。

この映画に出演したあと、

芸人さんのしずちゃんが女優として活躍していったことは

ご存じのとおりです。

(それから、ボクシングの選手にもなった!)

今回、ひさしぶりに観ると、

娘たちが炭坑や家族への思い、自分の将来を自分で切り開く決意をもって

必死にフラダンスにチャレンジする

青春映画、成長映画であるというベースはありながら

炭坑の閉山、大量解雇、死亡事故など、

決して明るいといえない状況を描いて

素敵なエンターテインメントになっているところに

改めて感銘を受けました。

しずちゃん演じるサユリが

滂沱の涙を流しながら

「踊らせてくんちぇ!」

と訴える場面では

今回もまた泣いてしまいました…。

深刻な状況ではあるけれど明るいのは

ひとつには

常磐ハワイアンセンターの成功という事実があるから

その分、心理的な負担が少なくなるのかもしれません。

観かえしてみて、もう一つ「おおー」と思ったのは

公開当時は私にとっては「名前を知らないひと」だったかたが

今では名前もわかるし、出演した作品も知っている、

つまりどんどん活躍の場を広げて有名になられた、

そうした俳優のかたが何人もいらしたことです。

13年たつんだなー。

当時は、炭住など、私が子どもの頃に筑豊で見た光景に

なつかしさを感じた部分も大きかったと思いますが

今回はそれだけではない視点でも観られました。

たとえば、炭坑における労働組合の立ち位置など。

筑豊の旧古河目尾坑で生涯働いて短歌を残した山本詞(やまもと・つぐる)が

労働運動のうたも多く詠んでいます。


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