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「かりん」8月号-落胆の件

  • momosaran
  • 2019年8月4日
  • 読了時間: 2分

今日、「かりん」8月号が届きました。

今月号に掲載されている評論は鹿取未放さんの

「死にたまふ母から阿古父、そして青虫」。

『赤光』(斎藤茂吉 1913年)、『阿古父』(馬場あき子 1993年)、

『泡宇宙の蛙』(渡辺松男 1999年)、

この三冊の歌集に収録された挽歌について考察した文章です。

今年5月に上梓された「かりん」の松村由利子さんの『光のアラベスク』は

私もこのブログに書いたり、

短歌講座や主宰する短歌サロンでも取り上げましたが

今月号には丸尾卓也さんが「祈りにも似た視線」と題して

『光のアラベスク』評を書いていらっしゃいます。

私は今月号の「前月号作品鑑賞(1A欄)」の執筆を担当しました。

馬場あき子先生の今月の作品は七首載っています。

その中より一首ご紹介いたします。

 ひたすらに眼を疲れしめ千変の未来戦争のアニメ見てゐる

  馬場あき子 「かりん」2019年8月号

「前月号の十首(坂井欄)」(佐波洋子さん・選)で

私の次の一首も選んでくださっています。

ありがとう存じます。

 好きなひとがいますと真摯な字の並ぶ返信届いて初恋終わりぬ

 キム・英子・ヨンジャ  「かりん」2019年7月号

今月号の私の作品より二首記します。

 新聞紙に包まれていた弁当の蕗わらびみな茶色いおかず

 商売をしつつ弁当つくりたる母に落胆の件は言わざり

 キム・英子・ヨンジャ 


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