top of page

「かりん」8月号-落胆の件


今日、「かりん」8月号が届きました。

今月号に掲載されている評論は鹿取未放さんの

「死にたまふ母から阿古父、そして青虫」。

『赤光』(斎藤茂吉 1913年)、『阿古父』(馬場あき子 1993年)、

『泡宇宙の蛙』(渡辺松男 1999年)、

この三冊の歌集に収録された挽歌について考察した文章です。

今年5月に上梓された「かりん」の松村由利子さんの『光のアラベスク』は

私もこのブログに書いたり、

短歌講座や主宰する短歌サロンでも取り上げましたが

今月号には丸尾卓也さんが「祈りにも似た視線」と題して

『光のアラベスク』評を書いていらっしゃいます。

私は今月号の「前月号作品鑑賞(1A欄)」の執筆を担当しました。

馬場あき子先生の今月の作品は七首載っています。

その中より一首ご紹介いたします。

 ひたすらに眼を疲れしめ千変の未来戦争のアニメ見てゐる

  馬場あき子 「かりん」2019年8月号

「前月号の十首(坂井欄)」(佐波洋子さん・選)で

私の次の一首も選んでくださっています。

ありがとう存じます。

 好きなひとがいますと真摯な字の並ぶ返信届いて初恋終わりぬ

 キム・英子・ヨンジャ  「かりん」2019年7月号

今月号の私の作品より二首記します。

 新聞紙に包まれていた弁当の蕗わらびみな茶色いおかず

 商売をしつつ弁当つくりたる母に落胆の件は言わざり

 キム・英子・ヨンジャ 


 
最新記事
アーカイブ

© 2016 by kotonohasha

当サイトの文章・画像などの無断転載を禁止いたします。

 

bottom of page