橋のうた-身をなげだして
今月の嘉麻のおくら短歌同好会・短歌講座は22日におこないました。
テーマは「橋のうた」。
同会が全国の小中学生を対象に短歌を募集中の
「嘉麻のおくら短歌コンクール」には第1回から選者として関わっています。
第3回となる今年のテーマは
「川のうた または自由」。
筑豊を貫いて北九州市の響灘へと向かう遠賀川は
嘉麻市にその源流があります。
また、遠賀川を昔のように鮭がのぼってくる川にしようと
嘉麻市の市民有志のかたが活動なさっていて
鮭の稚魚の放流などもおこなわれています。
(嘉麻市には全国でもめずらしい「鮭神社」があります)
そうしたことから提案したテーマです。
今月のおくら短歌講座のテーマ「橋のうた」は
そのコンクールのテーマ「川」にゆかりのあるものとして選びました。
メンバーのかたの詠草(提出する自作短歌)は
講座のテーマに限らず自由に詠んでいただいていますが
5分の4は橋に関するものでした。
大分県九重町の大吊り橋や
四国の四万十川の沈下橋、
東北の橋、
朝夕の散歩のときに通る近所の橋など。
では、講座前半で私が解説した「橋のうた」のうち
一首をご紹介いたしますね。
橋として身をなげだしているものへ秋分の日の雲の影過ぐ
渡辺松男