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おかげさまで今年も一千首


「嘉麻のおくら短歌コンクール」は

全国の小中学生を対象に作品を募集するものです。

万葉集の代表的歌人、山上憶良が

筑前国守として赴任してきた折、

嘉摩郡の郡家でうたを撰定したことが記録に残っており、

それらは後に嘉摩三部作と呼ばれるようになりました。

その郡家は現在の嘉麻市にあったとされていることから

このコンクールは始まりました。

主催は嘉麻のおくら短歌同好会です。

私も当初から選者として関わっております。

第1回のテーマは「幸せ」または自由でした。

第2回は「ふるさと」または自由。

第3回の今年のテーマは「川」または自由です。

筑豊を貫いて北九州市の響灘へと続く一級河川の遠賀川は

その源流を嘉麻市に持っています。

遠賀川は石炭で筑豊が賑わった時代、

それを積み出し港へ運ぶ五平太舟が行きかった川でもあります。

そうしたことから私が提案したテーマが

今年は採用になりました。

応募締切は9月上旬。

おととい、全国の小学生、中学生のうたを詠草集にまとめたものが

コンクール事務局から私の手元へ届けられました。

こちらのコンクールは

第1回、第2回ともに応募総数が一千首を越えたのですが

おかげさまで今年も小学生部門・中学生部門を合わせて

一千余首が集まったということです。

応募してくれたみなさん、ありがとうございます。

ご協力くださった各校の先生がた、ありがとう存じます。

今年、私が選考を担当するのは小学生部門。

何百首と並んだ子どもたちのうたの束を手に持つと

一首目から生き生きした短歌に目が吸い寄せられます。

そうすると、俄然嬉しくなってきます。

一首一首と向き合って、ただいま選考中です。


 
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