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急逝


9月23日に太宰府市で開かれた筑紫歌壇授賞式で

熊本の歌人、清田由井子さんにお会いしました。

以前、九州で開かれた短歌の大会で紹介されたことがあり、

お目にかかるのは今回が二回目です。

たいへん御無沙汰していたにも関わらず、

ご挨拶すると にこやかにお話ししてくださいました。

西日本新聞にご連載のコラムが25年以上続いていることなどをうかがい、

楽しいひとときを過ごしました。

清田さんは、私のことが西日本新聞に掲載された、

その時の記事をお持ちだとおっしゃいます。

それは何年も前のインタビュー記事です。

それをずっと持っていてくださっているとお聞きして、

思いがけないことに驚き、そして嬉しゅう存じました。

その清田さんが10月に逝去されたとうかがって、

まさか、と思ったのですが

10月25日の西日本新聞に訃報が掲載されたとのことです。

歌集をお送りしようとした矢先のことで

ほんとうに驚きました。

清田さん、

もうお目にかかれないのがたいへん残念です。

急逝ということでは

福岡県歌人会の会長でいらした中本吉昭さんもそうでした。

昨年の(第1回)福岡短歌フェスタで初めてお会いして、

その後 山本詞についてやりとりがあり、

今年5月11日の第2回短歌フェスタ福岡でも元気なお顔を拝見しました。

ですので、6月に中本さんが亡くなったとお聞きした時も

びっくりしました。

そして、「かりん」の小高賢さん。

小高さんに初めてお目にかかったのは

私が2009年1月に「かりん」に入会する2か月前のことです。

小高さんは所属結社に関わらず、

多くの歌人に励ましを送ってあったようです。

私も激励のことばをいただきました。

その小高さんの訃報を新聞の社会面にみつけた2月の朝の衝撃は

今も覚えています。

その前年の東京での「かりん」忘年会でお目にかかって

私の近作に関して

厳しくも温かい指摘をいただいたばかりでした。

急逝なさったかたがたをお悼みするとともに

明日がくるというのは

けっして当たり前ではないのだということを

改めて思います。

また朝を迎えられた、この一日をどう過ごすか。

その一日一日が

人生なのですね。


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