坂東眞理子さんが「かりん」に
数日前、「かりん」1月号のⅢ欄を読んでいて、
ある一首に目がとまりました。
作者名をみると、坂東眞理子さんとありました。
初めてみるお名前ですが
Ⅲ欄は「かりん」に入会したかたがまず所属する欄なので
存じ上げないお名前が載っていても不思議ではありません。
ふと、長く内閣府や総理府でお仕事をなさって
現在は昭和女子大学の理事長・総長であり、
ベストセラー『女性の品格』をはじめ多くの著書をもつ坂東眞理子さんと
同じお名前だな、と思いました。
作者の住所も東京となっています。
あの坂東さんだろうか…。
いや、たぶん同姓同名のかたでしょう。
と思っていたら、
ご本人でした✤
先ほど、
何げなくインターネットで坂東眞理子さんのインタビュー記事を読んだら
2019年に「かりん」に入会、と書いてあるのです。
すぐに、もう一度1月号を確認。
そして昨年のバックナンバーの新入会員の欄を確かめると
7月号に載っている5月の入会者のお名前の中に
坂東さんのお名前がありました。
坂東さんはインタビュー記事の中で
73歳で「かりん」に入ったことが自分にとっては◎だったと
述べておられます。
馬場あき子先生との縁から入会されたようですが
「今さら」と思う気持ちをエイヤッと捨てて
新しいことを始めたのだそうです。
そして、年を重ねてからの「今さら」「どうせ」の気持ちは
持たないほうがよいとおっしゃっています。
Ⅲ欄で何げなく作品を読んだかたが
坂東眞理子さんご本人だったことに驚きました。
もちろん、結社の中では
職業や社会的な地位は関係がないことです。
私がおおっ!と思ったのは、
これまで多くの著書を世に出され
300万部というベストセラーを書かれたかたが
まったくの新人として入会されたことです。
インタビュー記事でも坂東さんご自身が
そのことに戸惑いもあったという趣旨の話をされていますが
その気持ちを乗り越えて新しいことを始められたこと、
その勇気に胸をうたれましたし、
私も勇気をいただけた気がしたのです。
私の主宰する「いいづか短歌サロン」にも
昨年から新しいかたがたがおみえになっています。
おふたかたとも80代以上でいらっしゃいますが
新しい学びの場を求めていらっしゃいました。
その姿勢に、
むしろ私のほうが教えられる思いです。
人生の先輩の姿勢、見習いたいものです。