篠原節子歌集『雨のオカリナ』
「かりん」の篠原節子さんの『雨のオカリナ』が上梓されました。
(2019年11月25日 角川書店 2,600円+税)
篠原さんは2016年に『百年の雪』を出版なさっています。
(こちらも出版時に当ブログで取り上げました)
今回の『雨のオカリナ』は第2歌集ということになります。
篠原さんとはお目にかかったことはありませんが
2009年に「かりん」に入会されたそうですから、
私と同じ(2009年1月に入会しました)。
いわば同期生にあたりますね。
今回の歌集は「かりん」の米川千嘉子さんが帯文を寄せておられます。
その書き出しをご紹介いたしますね。
・・・・ここから引用・・・・
『百年の雪』から3年。篠原さんはたちまちに第二歌集をまとめられた。
一冊には母との永別もうたわれて心に残るが、歌集は暗くない。
大きな別れを節目に、
作者のこころと言葉は内へ外へ向かって動きゃまないのだ。
(後略)
・・・・引用ここまで・・・・
篠原さん、第2歌集ご上梓、おめでとう存じます。
歌集から、印象に残った作品を記します。
死にたいと泣いてゐ女のかたはらで「花」歌つている施設のホール
親切でやさしい介護とうたはれて今日も貼り紙「スタッフ募集」
東京のきつねうどんを食べてたらさつと丼もつていかれた
円満な人になかなかなれなくて水族館にハリセンボン見る