速達で届く「かりん」
- momosaran
- 2020年3月1日
- 読了時間: 2分
結社誌「かりん」は、毎月発行。
1日~10日の間に届くことになっています。
私の元には、時々それよりも少し早く、前月末に届くことがあります。
それも、速達で。
製本していない状態で。
なぜかというと、「かりん」誌の「前月号作品鑑賞」を担当しているからなのです。
当月号の「かりん」を読んで、
「前月号作品鑑賞」の原稿(「かりん」誌2ページ分)を執筆し、
来月号に間に合わせるため
8日までに印刷所へ原稿を送信します。
通常「かりん」が届くのは1日~10日ですから、
あまり時間がなく、届くのが間に合わない可能性もあります。
そこで、少しでも早く執筆者の手元に届くようにと
通常よりひと足早く、
製本されていない状態のものを速達で送ってくれるのです。
「かりん」誌の発送作業は数年前に外部委託となりました。
それからは、送られてくる封筒には住所と宛名が印字されたシールが貼られています。
でも、それ以前は手書きでした。
この、ひと足早く送られてくる時の「かりん」誌の封筒は
以前のように手書きです。
住所と宛名、そして、
「前月号作品鑑賞・1A欄の執筆をお願いします」と
丁寧な文字で書かれています。
これは外部委託での発送とは別に、
「かりん」の担当のかたが送ってくださっているのです。
発送が外部委託になったことは
今後のことを考えれば必要なことだと思いますけれど
それとは別に、
以前と同じように手書きで書かれた宛名を見ると
なんだかホッとします。
岩田正先生も、生前
「かりん」誌の後記にこの手書きのことを書いていらっしゃいました。
「前月号作品鑑賞」執筆を担当するようになって、
もうすぐ丸5年がたちます。
(1年に3回担当。最初は2015年5月号の作品について書きました)
5年もたつなんて、信じられない気持ちです。
いつも、新人の感覚で書いています。
「前月号作品鑑賞」に限らず、書くことは苦しいですが
(特にこの原稿は執筆期間がたいへん短い)
たまに、取り上げた作品の作者の声が届くことがあって、
そうすると、もう少しがんばってみようという気になるのです。
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