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速達で届く「かりん」

結社誌「かりん」は、毎月発行。

1日~10日の間に届くことになっています。

私の元には、時々それよりも少し早く、前月末に届くことがあります。

それも、速達で。

製本していない状態で。

なぜかというと、「かりん」誌の「前月号作品鑑賞」を担当しているからなのです。

当月号の「かりん」を読んで、

「前月号作品鑑賞」の原稿(「かりん」誌2ページ分)を執筆し、

来月号に間に合わせるため

8日までに印刷所へ原稿を送信します。

通常「かりん」が届くのは1日~10日ですから、

あまり時間がなく、届くのが間に合わない可能性もあります。

そこで、少しでも早く執筆者の手元に届くようにと

通常よりひと足早く、

製本されていない状態のものを速達で送ってくれるのです。

「かりん」誌の発送作業は数年前に外部委託となりました。

それからは、送られてくる封筒には住所と宛名が印字されたシールが貼られています。

でも、それ以前は手書きでした。

この、ひと足早く送られてくる時の「かりん」誌の封筒は

以前のように手書きです。

住所と宛名、そして、

「前月号作品鑑賞・1A欄の執筆をお願いします」と

丁寧な文字で書かれています。

これは外部委託での発送とは別に、

「かりん」の担当のかたが送ってくださっているのです。

発送が外部委託になったことは

今後のことを考えれば必要なことだと思いますけれど

それとは別に、

以前と同じように手書きで書かれた宛名を見ると

なんだかホッとします。

岩田正先生も、生前

「かりん」誌の後記にこの手書きのことを書いていらっしゃいました。

「前月号作品鑑賞」執筆を担当するようになって、

もうすぐ丸5年がたちます。

(1年に3回担当。最初は2015年5月号の作品について書きました)

5年もたつなんて、信じられない気持ちです。

いつも、新人の感覚で書いています。

「前月号作品鑑賞」に限らず、書くことは苦しいですが

(特にこの原稿は執筆期間がたいへん短い)

たまに、取り上げた作品の作者の声が届くことがあって、

そうすると、もう少しがんばってみようという気になるのです。

 
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