けんしらぎし
- momosaran
- 2020年3月10日
- 読了時間: 2分
遣唐使。
遣隋使。
学校の歴史の授業で何度も出てきた単語ですね。
日本と大陸の文化の結びつきが強いことの代名詞のようでもあります。
筑豊とゆかりの深い万葉集の歌人、山上憶良も
その名が歴史の表舞台に現れるのは
42歳で遣唐使の一員になったときからです。
翻って、韓半島の新羅といえば、
まず思い出すのが白村江の戦い。
7世紀、日本は百済に加勢して唐と新羅と戦いますが、敗れます。
(「令和」の考案者と言われる中西進先生は
ずいぶん以前から、山上憶良は百済生まれで、
故国が滅亡した際宮廷医だった父とともに日本に渡ってきたという説を唱えておられますね)
この戦いの印象が強いかと思いますが
遣唐使や遣隋使と同じく、遣新羅使も送っていました。
7世紀後半から9世紀にかけての約140年間に31回。
そして、新羅から日本へは45回使者が送られました。
それに伴って、さまざまな文物のゆききがあったことでしょう。
万葉集には、遣新羅使として海を渡る人々が詠んだうたをまとめた巻があります。
ですので、万葉集になじみのあるかたはよくご存じだと思いますが
一般的には、
遣唐使や遣隋使にくらべて
遣新羅使は耳慣れないことばかもしれません。
(私のパソコンでは、遣唐使や遣隋使は1回で正しく漢字変換されますが
遣新羅使は正しく変換されません)
けれども、そういう歴史があるのですよね。
昨年から今年にかけて、外交問題により
日本と韓国の間での人のゆききが少なくなりました。
昨今の新しい感染症の問題は
それに拍車をかけました。
昨日9日からは、韓国便が成田空港と関西国際空港に限定されて
福岡空港からは韓国へ行けなくなっています。
外交問題も、感染症の流行の終息も
粘り強い取り組みが必要とされるのでしょう。
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