ネコが挨拶するうた
- momosaran
- 2020年4月7日
- 読了時間: 1分
本日、私の住む福岡県を含めた7都府県に
特措法に基づく緊急事態宣言が出されました。
「こんな時に」と思われるかたもおられるかもしれないのですが
こんな時だからこそ、
からだだけでなく心の健康も守りたいですね。
なので、「明るい気分になったうた」、本日も続けます。
根気よく教へてつひに愛猫は我に向かひてオハヨーと啼く
櫛田如堂
「そうそう!うちのコもおはようって言うのよー!」という
猫好きのかたもいらっしゃるかもしれませんね(=^∸^=)
猫ブームが続いていて
今や日本で飼われているペットは
犬よりも猫のほうが多くなったんですってね。
この一首は、私などが読むと「えっ、まさか・・・」となりつつ
言葉の硬さ(「愛猫」など)や「つひに」から感じる生真面目さとのギャップに
おかしみを感じて
ほんのりと微笑んでしまいます。
ただ、歌集の中で読むと
印象はまた変わってきます。
このうたは『ざうのあたま』という歌集に収められているのですが
このうたの20ページほど前には
病院での配偶者との永訣が詠われています。
愛する妻を亡くした後の日常として読むと
この一首には、なんともいえない寂寥を感じるのです。
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