コロナ禍を詠む:朝日歌壇
今日の朝日新聞朝刊(文化・文芸欄)に
「コロナ禍を詠み 思い刻む」という記事が掲載されています。
新型コロナウイルスの感染が初めて中国で確認されてからのこの半年を
朝日歌壇・俳壇の入選作品でたどるというものです。
また、朝日歌壇・俳壇の選者のかたがたが作品を寄稿しておられます。
その中から、朝日歌壇の選者の先生がたのうたをご紹介いたします。
(敬称略)
不要不急の人ともなりて青葉濃し破滅しさうな浦島となる
馬場あき子
今日の死者二十五とあり二十五の顔と五十本の手を思うべし
佐佐木幸綱
コロナ禍で消えた無数の灯(ひ)の一つ神保町の飲屋<酔の助>(よのすけ)
高野公彦
すでに目盛りは一〇〇〇万まで切られゐてそのおほよその到達時間
永田和宏