ミックス語
「チンチャそれな」。
つい最近知ったことばです。
「スクールゾーン」の橋本さんがテレビ番組で紹介していました。
韓国ドラマやK-POPが好きで
それを取り入れたネタを披露している彼が言い始めて
韓国のサブカルチャーファンの女子高校生などが使っているのだとか。
「チンチャ」は韓国語で「ほんとう」「ほんとうに」。
「それな」は「それだよね」「そうだね」といったニュアンスの若者ことば。
それを合わせて「ほんとそうだね」という意味で使うのだそうです。
先日は新聞でも取り上げられていました。
こうしたことばは他にもあって
記事ではそれらを「日韓ミックス語」とか「ミックス語」と表現していました。
あれ?
ミックス語、新しいことばの流れとして紹介されているのに
私にはなつかしい。
なぜかというと、
母をはじめとして在日1世の人々がこうした言い方をしていたからなんです。
昨年亡くなった母の場合だと
すぐに思い浮かぶのが
料理の場面での「ムンチする」。
「和える」「ナムルの材料を混ぜ合わせる」という意味です。
でも、念のために調べてみると
韓国語の辞書には
「和える」は「ムチダ」、
「和え物」は「ムチム」とあります。
「ムンチ」というのは
たぶん母の韓国の故郷の方言なのでしょう。
それから、ミックス語とは違うかもしれないけれど
在日1世や私より年長の2世は
日本語での会話の中に韓国語の単語が混じることがありました。
たとえば、「チャビは足りる?」
チャビは「車費」、つまり旅費・交通費のことです。