かりん作品抄-2020年7月
歌林の会(かりん)のホームページに
「かりん作品抄」が掲載されています。
会員である一人の選者が
その月の「かりん」誌から10首を選ぶものです。
「かりん」誌には各欄ごとに「前月号の10首」の欄があります。
そちらは各欄の選者のかたがたが選んであるのですが
ホームページの「かりん作品抄」は
そちらとはまた別の会員が選者となってあります(月替わり)。
現在の「かりん」は若手もたいへん活躍してあって
「かりん作品抄」の選者も何年か前から若手のかたが多くつとめています。
今月の「かりん作品抄」の選者は川島結佳子さん。
このブログでも取り上げましたが
昨年、第1歌集『感傷ストーブ』を上梓し、
そちらが今年の現代歌人協会賞に輝いた若手歌人です。
川島さんの10首選は「白い歌を選びました」とのこと。
一首目は馬場先生の白木蓮のうたです。
そして、思いがけないことに私のうたも選んでくださっています。
今月号では3か月連続で山花集に掲載されたのも嬉しかったのですが
川島さん選の「かりん作品抄」に入っているのも嬉しいです。
ありがとうございます。
では、「白い歌」として選んでくださった私の1首をご紹介しますね。
今われは繭なかに在り羽化ののちの世界を知らぬ繭なかにあり
キム・英子・ヨンジャ 「かりん」2020年7月号