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イベントなき秋-新しい場

クラスター・オーバーシュート新しく語彙に加わるイベントなき春

 キム・英子・ヨンジャ

このうたは、今年の「かりん」6月号に載ったうたです。

詠んだのは3月から4月初めの間ということになります。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため

イベントが次々に中止になった今年の春のただなかで詠んだものです。

私にとってその最初は2月22日でした。

その日は10時から12時頃まで「いいづか短歌サロン」を開催しました。

終わったら午後は太宰府市へでかける予定でした。

「令和」の考案者と言われる中西進先生の講演を聴くために。

でも、新型コロナウイルスの影響で

2~3日前に中止が決まったのでした。

それから、

5月開催予定だった短歌フェスタ福岡などの短歌に関するイベントも

短歌以外のイベントも、

ことごとく中止や延期になりましたね。

何しろ、博物館だけでなく

映画館もデパートでさえ休業したのですものね。

今年の1月に、新しい短歌のお仕事のお話をいくつかいただいていましたが

それもすべて中止か無期延期。

主宰するいいづか短歌サロンも3月は休講しました。

(4月以降は紙上開催に切り替えて続けています)

短歌の「イベントなき」状況は、この秋も変わりません。

たとえば、

毎年9月におこなわれていた筑紫歌壇賞の授賞式とシンポジウム、懇親会。

福岡県歌人会主催の短歌大会。

私が選者をつとめている、

嘉麻のおくら短歌コンクール(小中学生対象)も今年は中止です。

「イベントなき秋」です。

いつもは秋というと文化イベント、短歌イベントが目白押しで

10月から11月は週末ごとにその予定が入るほどでした。

それが、今年はうちで秋空のもと、

おふとんが何回も干せる!

学びの秋、社交の秋が

穏やかでさびしい秋になりました。

でも、少しずつ新しいものが始まる気配が。

春に中止や無期延期が決まった新しいお仕事は今もそのままですが

それとは別に、

新しい場所、新しい体験が私を待っているようです。

もちろん、コロナ禍がおさまるまでは

さまざまな制約はありますが

その中で

短歌という軸は保ったまま

新しい場と出会えそうな予感がしています。

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