衣服のうた
「嘉麻のおくら短歌同好会」での短歌講座は毎月1回、飯塚市内で行っています。
今月のテーマは「衣服」。
手袋などの小物も含めてさまざまな作品を集めて準備しましたが
今回は男性のシャツのうたを中心に解説、鑑賞しました。
その中で、1950-60年代に炭坑を詠んだ歌人、山本詞(やまもとつぐる)のうたも
こちらの講座では初めてご紹介しました。
シャツのカラー忽ち汚るるわが肌より滲む炭塵の色に染まりながら
『地底の原野』より
山本詞については、またくわしく書きたいと思っています。
男性のシャツのうた以外にも、中学生の制服を詠んだうたもご紹介しました。
希望を感じさせる、明るい一首です。
制服は未来のサイズ入学のどの子もどの子も未来着ている
俵 万智