祝いうた①-折句でバージョンアップ
友人知人に慶び事があると、お祝いの気持ちを短歌にして贈ってきました。
たとえば、ご本人やご家族の結婚、古希のお祝いなどです。
目上の知人のお孫さんが結婚なさる時は
新婦が神戸から福岡へ嫁がれるとうかがって、二つの地名を入れてうたいました。
一首は
君を恋う紅さす頬も―――
と 初句と二句の句またがりで「こうべ」の音を入れ、
もう一首には
―――福を抱えて嫁ぎ来るらん
と 下の句の四句に「ふくおか」の音を入れました。
何年か前からは この祝い歌を折句にしました。
ご存じのように折句とは、句のはじめ(短歌だと五・七・五・七・七の各句の最初)
に物や人の名前を詠みこむことです。
わかりやすく言うならアイウエオ作文のようなものですね(=^∸^=)
きっかけは、親しい友人のお嬢さんが入籍なさる時
お嬢さんの名前を詠みこんだ折句を送ったら
嬉しくて涙が出たと言ってくれました。
とても喜んでくれたのが心に残って
それから祝い歌は折句で詠んでいるのです。
折にふれて励ましてくださる女性が古希を迎えらえた際も
ご本人のお名前を詠みこんだお祝いの折句をお手紙に同封したところ
(その折句を読んで)これまでの人生のいろいろなことが脳裏に浮かび
胸がいっぱいになって泣いてしまったというお返事をいただきました。
うたをお送りしてほんとうによかったと思いました。
また、2年前は選挙に当選なさったかたに贈りました。
2015年に行われた嘉麻市市議会選挙において
37歳の若さで初当選を果たした出水貴之(でみず・たかゆき)さんです。
出水さんは誰あろう、「嘉麻のおくら短歌同好会」の会長なのです。
おととしの4月に選挙が行われたあと、翌5月に初めての同会短歌講座が
開かれましたので、その際に当選祝いの折句をプレゼントしました。
それが次の一首です。
(で) でも無理と
(みず) みずからを言う
(た) ためし越え
(か) 嘉麻の未来へ
(ゆき) ゆきたまえ君
若い力で嘉麻市に良い変化をもたらしてくれるよう期待する気持ちを詠みました。
✤ うたには人生を豊かにしてくれる力があることや短歌の楽しさを
皆さまにお伝えしたくて、昨年「ことのは社」を立ちあげました。
その意味で、これまでは個人的にプレゼントしてきた祝いうた(折句)を
ことのは社の活動に取り入れることにしました。
折句は祝い歌に限らず、たとえば母の日に感謝を伝えたいとき、
尊敬するかたへの贈り物などにも良いと思います。
ご希望がございましたら、
トップページのお問い合わせフォームからお問い合わせください。
ご依頼人のかたのお話をうかがい、そのお気持ちを反映して
お贈り先のお名前を詠みこんだ折句を創作いたします。
(代金についてはお問い合わせください。)