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短歌連作「祭祀床(チェササン)-在日の百年」

  • momosaran
  • 2017年6月24日
  • 読了時間: 1分

きのうの記事で述べたように、『飲食(おんじき)のくにではピビムパプが民主主義だ

~おいしい詩を添えて~』(2015年・クオン)という韓国料理詩(歌)集には

私の短歌連作二篇も収録されています。

そのひとつ、「祭祀床(チェササン)-在日の百年」は

十首のうち最後の二首を除いて書き下ろしたものです。

祭祀(チェサ)は日本でいう法事に近いと思うのですが

親族が集まってご先祖を祀ることで、

祭祀用の卓の上にはお供えする料理がたくさん並びます。

その料理(行事食)を祭祀床(チェササン)といいます。

百年を越える在日コリアンの歴史の中でも受け継がれて

現在に至っています。

           ―幼き日、わがやにオンドルがあった頃。

特別な気分のスイッチ入るべし漆の卓を座敷に据えれば

お豆腐に浅利と烏賊の味しみて祭祀には小(ち)さき海を供える

茹で鶏に蒸し豚チヂミ煎(ヂョン)ナムル祭祀の卓の上(え)故郷(コヒャン)をつくる

                  十首連作「祭祀床-在日の百年」より


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