ハンメ(祖母)
- momosaran
- 2017年9月18日
- 読了時間: 2分
今日は敬老の日ですね。
祖母のことは、韓国語でハルモニ。
でも、うちでは姉などは祖母をハンメと呼んでいました。
ちなみに、おばさん(親類の伯母・叔母ではなく、よその大人の女性)は
韓国語ではアジュモニですが、うちではアジメ。
これはうちだけではなく、知り合いの在日コリアンも同じです。
たぶん、韓国南部の方言なのでしょう。
その祖母は、私が高校三年生の冬に入院しました。
うちから離れていて、交通も不便な山奥の病院です。
祖母は日本語がほとんど話せなかったのですが、
その病院には母国語が話せる先生がいらしたからです。
時々母が病院に行っていましたが
うちにはクルマはないし、母も毎日店を開けて働いていたので
頻繁には通えませんでした。
私は受験勉強に明け暮れていて、合格発表から入学式まで間がなく
すぐに進学のためうちをはなれて長崎に行ったので
初めて祖母を見舞ったのは、夏休みに帰省してすぐのことでした。
祖母は高齢のため体が弱って入院しましたが
入院する時には認知症の症状は出ていませんでした。
その年の早春に姉の婚礼がありました。
祖母はお正月が明けてまもなく入院したので
結婚式には出られなかったと思います。
婚家ではやさしくされているのかと祖母(ハンメ)は問いき学生われに
母国語(ウリマル)を話す先生おるからに山ふたつ越え入りし病院
夏休みに祖母(ハンメ)を訪えばいなり寿司自(し)が好物と忘れて食まず
孫子をば思(も)いつつ孫を忘れつつ金(キム)先生の回診受けにき
キム・英子・ヨンジャ 「かりん」2013年1月号
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