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「初めての短歌講座」(第5回)

  • momosaran
  • 2018年3月17日
  • 読了時間: 1分

すっかり春らしくなって、早くも満開となった白木蓮が青空に映える。

そんな今日は、「初めての短歌講座」の日でした。

テーマは「青春のうた」。

その子二十歳(はたち)櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな

与謝野晶子

戦争に失ひしもののひとつにてリボンの長き麦藁帽子

尾崎左永子

一首目。

古来、髪は女性とその官能性の象徴でした。

二十歳という若さの誇らしさ、美しさを長い黒髪に託して詠い上げています。

二首目。

戦争中、十代だった作者。

勤労動員で働く毎日におしゃれはできません。

この帽子は、美しいものや、自由におしゃれを楽しむことや、

ピクニックやデートといった心ときめく外出の象徴なのでしょう。

「失ひしもののひとつ」とあるので、

他にも戦争のために失ったものがいくつもあることを示唆しています。

※「初めての短歌講座」は毎月第三土曜日(10:00~11:50)に

 飯塚市中心部でおこなっています。

 季節にちなんだ秀歌を味わいながら、 短歌の技法を一から学びます。

 事前に二首以内の詠草(自作短歌)をお送りいただき、

 当日に私が講評(場合によっては添削も)をおこないます。

 ご関心をお持ちのかたは

 トップページのお問い合わせフォームからご連絡くださいませ。


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