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新元号「令和」につながる偶然

  • momosaran
  • 2019年4月1日
  • 読了時間: 2分

本日、「平成」に次ぐ元号が発表されました。

すでにご存じのとおり、

新元号「令和」は万葉集巻の五の

「梅花の歌三十二首あわせて序」の序文が典拠となっており、

これは8世紀の大宰府に大宰帥(だざいのそち)として赴任してきた

大伴旅人の邸で開かれた梅花の宴の折に

参宴者が詠んだ三十二首に漢文での序文がつけられたものです。

当時の大宰府は都に遠くありながら文化的先進地であり、

大伴旅人や、筑前国守として先に赴任していた山上憶良を中心に

後に筑紫歌壇と呼ばれるようになります。

安部総理大臣は本日正午よりの談話発表時に

この元号と典拠について

「人々が美しく心を寄せ合い、文化が花開く…」

と述べてありました。

私は数年前から万葉集の専門家である大学教授、

それも山上憶良を研究なさっている先生の講座に通って

万葉集の勉強をしています。

「梅花の歌」については一年半前に勉強しました。

その際に、

梅花の宴は、ただ風流に梅の花を愛でているのんびりしたものではない

ということを学びました。

そして漢文で書かれた序文の背景には

中国の古典「蘭亭叙」があることも。

その日にとったノートを読み返してみたら

きのうのブログに書いた

「短歌は役に立たない?」とのつながりを発見しました。

ただの偶然ですが、

とても不思議な偶然です。

以前、私が、短歌とともに生きていると多くの偶然が起こる、

と記したことを覚えていらっしゃるでしょうか。

この序文の書き手は不明とされており、

一説には大伴旅人とも、山上憶良とも言われています。


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