top of page

「百年の祭祀(チェサ)」:「俳句界」連載第18回

  • momosaran
  • 2019年5月28日
  • 読了時間: 1分

「俳句界」(文學の森)に連載中のエッセイ「たまくしげ」。

現在発売中の6月号には「百年の祭祀(チェサ)」と題して書きました。

これは私の第二歌集(2012年)と同じタイトルですが

エッセイの中で取り上げている拙歌四首は

歌集ではなく、

韓国料理詩歌集「飲食(おんじき)の国ではピビムパプが民主主義だ

~おいしい詩を添えて~」(2015年)に収録されている

連作「在日の百年」からのものです。

こちらの連作十首は在日韓国人家庭の(具体的には私の家の)

祭祀(チェサ)をテーマに詠ったものです。

「俳句界」6月号のエッセイでは

そちらから四首を取り上げて執筆しています。

堅苦しいことは書いていませんが、

祭祀とは何か。

子どもの頃の祭祀の思い出。

在日韓国人にとって祭祀とは何か。

そんなことが短歌と拙文を通して伝わったら嬉しいです。

では、今月号に載せた拙歌をご紹介いたしますね。

 特別な気分のスイッチ入るべし漆の卓を座敷に据えれば

 記憶にはないけどこれがおじいちゃん白きチョゴリに長き顎ひげ

 茹で鶏に蒸し餅チヂミ煎(ヂョン)ナムル祭祀(チェサ)の卓の上(え)

 故郷(コヒャン)をつくる

 あくる日のお昼は決まってピビムパプ祭祀のナムルを子らはたいらぐ


最新記事

すべて表示
「かりん」12月号-どんな人間

今月の「かりん」は8日に届きました。 (8日といえば、私が寝込んでしまった日ですね・・・) 今月号では私は前月号作品鑑賞(1A欄)を執筆しました。 それから、例年「かりん」の12月号には年間展望が掲載されます。 今回は、「山花集」の年間展望(執筆:畑彩子さん)で...

 
 
 
第33回いいづか短歌サロン-銀杏のうた

今月(第33回)のいいづか短歌サロン(紙上開催)は10日付で発行しました。 先月、8か月ぶりに会場で開催した折に見学に来られたかたがいらしたのですが そのかたが今回、初めてご参加になりました。 嬉しいことです♪ ご参加人数も紙上開催の回ではこれまでで最も多くなりました。...

 
 
 
ゲストティーチャー

きのう、飯塚市内の小学校で4年生にゲストティーチャーとしてお話をしてきました。 学習支援ボランティアです。 テーマは「韓国の文化」。 ちょうどひと月前にご依頼があり、 当時は県内の新型コロナウイルス感染確認者数は1か月ほど一桁台で 筑豊ではゼロが続いていましたので...

 
 
 

Comentarios


最新記事
アーカイブ

© 2016 by kotonohasha

当サイトの文章・画像などの無断転載を禁止いたします。

 

bottom of page