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第18回いいづか短歌サロン

  • momosaran
  • 2019年6月29日
  • 読了時間: 2分

1951年の観測開始以来もっとも遅い6月26日に梅雨入りした九州北部。

それからは雨模様の蒸し暑い日が続いています。

第18回いいづか短歌サロンを開いた今日もそうでしたが

サロンを開催した午前中は曇りのお天気。

蒸し暑さ、うっとうしさを忘れさせてくれたのが

机上に飾られた紫の桔梗です。

(短歌サロンのメンバーのかたが準備してくださいました)

桔梗は山地や草原に自生しているもので

花瓶にさすとすぐにだめになってしまうそうですが

今日のお花はとてもきれいに咲いていて

和紙で作ったかとみまがうほどに整った姿でした。

ご参加のみなさまも口々に感心なさっていました。

この美しい桔梗に合わせて

わが茶友が淹れてくれたのが、韓国のトラジ茶✿

トラジは桔梗のことです。

桔梗の根はもともと漢方(韓方)薬としても用いられるものです。

韓国のトラジ茶というと、

この根を使ったもので、水色(すいしょく)は茶色。

香ばしいお茶です。

もう一つ、いいづか短歌サロンでは

桔梗のお花でつくった美しい薄紫のトラジ茶(とても珍しい!)も

お出ししたことがありますが

今回は、オーソドックスな、根の部分で作ったお茶です。

涼しげな青紫の桔梗を愛でながら

トラジ(桔梗)茶を味わう。

お香(白檀)は、本日が初お目みえの、錫のお香立てで焚きました。

錫(銀色)でできた葉っぱの上に、硝子でつくられた一粒の露(青紫)。

梅雨のうっとうしさを忘れさせてくれる、涼やかな組み合わせです。

呈茶はもう一種類、日本のお抹茶。

添えたお菓子は黒糖饅頭と、

それからラムネ(白)にボンボン(白&うす緑)。

ラムネとボンボンは、本日のテーマ(「川のうた」)に合わせて

川の水の流れを思わせる青いガラスの器に盛られました。

ラムネとボンボンの丸い白と薄緑が

まるでうたかた(水の泡)のようでした。(=^∸^=)

さて、みなさまの詠草のテーマは毎回自由としているのですが

半分以上は「川(河)」に合わせて詠まれていました。

スエズ運河・氷河・遠賀川・天の川など。

バラエティーに富んだものでした。

では、結びに、本日前半に解説・鑑賞した秀歌より

幾首かご紹介いたします。

 暗道のわれの歩みにまつわれる蛍ありわれはいかなる河か

 橋本喜典

 亡き夫の知らざる齢(よはひ)をわが生きてユーフラテスの岸にかがめり

 宮 英子


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