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「かりん」9月号-打ち切られたり


今月の「かりん」は昨日届きました。

今年のかりん賞とかりん力作賞の発表と選考経過が掲載されています。

今年はどちらもおふたかたが受賞なさいました。

こちらは明日以降に書くとして、

今日は馬場あき子先生の作品七首より二首ご紹介いたします。

 杏の実土打つ音をききてをりかなしきものをあすは拾はん

 寒き風吹く日 暑き日 豪雨の日 見ぬ陽 見えぬ陽 杏は実る

それから、

前月号にひきつづき来年の全国大会の日にちと場所が案内されています。

「かりん」の全国大会はしばらく

7月下旬~8月初旬に東京で開かれることが続いていましたが

来年は夏に東京オリンピックが開催されるため

6月20日(土)・21日(日)に仙台サンプラザでおこなわれます。

今年は事情により全国大会に行けませんでした。

来年はどうなるかまだわかりませんが、

もし参加できたら、私にとって初めての仙台行き。

というか、初めての東北行きとなります。

もうひとつ、

私にとっては初めての東京以外での全国大会。

なんだかドキドキ。

最後に、私の掲載作品から幾首かご紹介いたします。

 リハビリの計画は打ち切られたり終末期と名をつけられし母

 息をしているだけで母はありがたし母はありがたしわれをみつむる

 亡くなる(トラガダ)は帰るという意味一世の母の魂いずこへ帰る

 七十年帰っていない故国へと母の魂帰れるでしょうか

 アリアリランスリスリラン病室に歌えば母もはつかつぶやく


 
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