「かりん」11月号-ヘバン
- momosaran
- 2019年11月9日
- 読了時間: 2分
今週、「かりん」11月号が届きました。
毎年 5月号と11月号は特集が組まれます。
今回の特集は「現代の生きづらさを考える(2)」。
5月号と同じテーマですが
5月号が若い世代中心の執筆陣であったのに対し
今回はその上の世代のかたがたが書いておられます。
遠藤由季さんの時評はAIが詠む短歌について。
「AI」を詠みこんだ私のうたが「かりん」誌に掲載された時
歌会で「AIって何ですか」と質問されたことがありましたが
それはほんの何年か前の話です。
今やAIが短歌を詠むのです。
「LED」を詠みこんだうたにも
歌会で「LEDって何?」ときかれました。
あれは確か2010年のこと。
いまや電球は白熱電球ではなくLEDが標準になりました。
あと10年したら
AIは私たちの暮らしをどのように変えているのでしょうか。
今月号のわたしのうたは
「解放(ヘバン)」と題した七首が掲載されています。
全首ご紹介いたします。
解放
二週間長くて二か月ははそはの母の命の終わりを知りたり
オレンジの灯のともる芳雄橋(よしおばし)渡りて通う老い母のもとへ
敗戦と言い終戦と言うもあり一世が解放(ヘバン)と呼べる八月
エイヘイヨ音痴のわれの母国語の「トラジ」を母は静かに聴けり
最期の息大きく吸って一世の母の解放(ヘバン)はここになされり
この世の息引き取りし母にささやきぬ
お母さん万歳(マンセー)お母さん万歳(マンセー)
唯一の母を亡くして唯一のわれとなりたり秋香る朝
キム・英子・ヨンジャ 「かりん」2019年11月号
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