「かりん」1月号-山花集*13
<22023年1月10日>
今月号は4日に届きました。
今年1年間を飾る新しい表紙で♪
巻頭の馬場あき子先生の連載「さくやこの花」は第144回です。
第1歌集『早笛』から順に
先生ご自身の1首を取り上げて書いておられます。
今回取り上げられているのは
『鶴かへらず』(2011年)より次の1首です。
ゑしやぢやうり会者定離どこかさびしくて東京駅のみつ豆の味
馬場あき子
(「さくやこの花」は「かりん」(歌林の会)のホームページで
第1回からご覧になれます)
ところで、しばらく前に
「かりん」会員のかたの歌集・歌書の出版があいついでいると書きました。
今月号にはそうした中から
『ジャーナリスト与謝野晶子』(松村由利子さん)の書評と
『白夜に生きる』 (平山繫美さん)、
『水色の傘は買はない』 (池田玲さん)、
『青めく夏』 (中村久美子さん)
の歌集評が載っています。
みんなこのブログでご紹介した書物で、
ずらっと目次に並んでいてなんだかうれしい気持ちです。
これからゆっくり拝読します。
私の月詠は
山花集(本欄の作品から編集委員のかたが選ばれたものが載る欄)にありました。
昨年10月号から4か月連続、通算13回目です。
思いがけないことでうれしく、励みになります。
ありがとう存じます。
その連作から冒頭の1首をご紹介します。
村の誰(たれ)も持たざるテレビ父は買い運びこみたり叔父の病室
キム・英子・ヨンジャ