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連歌 ― 人魚のお寺で

  • momosaran
  • 2016年9月12日
  • 読了時間: 2分

黒岩淳さんが『連歌の息吹 -つながり、ひろがる現代の連歌-』(渓水社)を

ご恵送下さいました。ありがとう存じます。

連歌とは、何人かが集まって(この方々を連衆と呼びます)

五七五の短句と七七の長句を交互に付けていく日本伝統の文芸です。

まさに「座の文芸」ですね。

連歌には連衆が百句を詠み継ぐ「百韻」のほか、四十四句を詠み継ぐ「世吉」

(よよしと読みます。四十四句に掛けてあるのでしょうね)、

三十六句を詠み継ぐ「歌仙」(三十六歌仙からきているのでしょう)もあります。

今回のご著書には各地で行われた連歌会が紹介されていて、

私も連衆の一人をつとめた2012年の「博多百韻の会」も収録されています。

「博多百韻の会」は、かつて宗祇が百韻を巻いた(完成させた)博多で百韻を

復活させたいという漫画家の長谷川法世さん(「博多っ子純情」が有名ですね)の

発案で始まったもので、ご自身も連衆として参加なさっています。

私は2011年の連句の会(歌仙)と2012年の連歌の会(世吉)に参加しました。

このとき黒岩さんが執筆(しゅひつ。宗匠の補助をするかた)をなさっていたのです。

連歌にはいろいろな決まり事があるので、初参加のときは事前に入門書を読んで

緊張しつつ臨みましたが、いま考えると貴重な経験でした。

今は亡き歌人の久津晃さんとごいっしょしたことも良き思い出です。

それから、会場は博多の龍宮寺の本堂で、こちらのお寺には人魚の骨があると

うかがって興味津々ででかけました。

件の骨は本堂の入り口に展示してあったのですが、ケースは無く触れようと思えば

触れられる状態でした。

大らかな展示方法だなと思ったのを覚えています(=^-^=)


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