「金子文子と朴烈(パク・ヨル)」
韓国で大ヒットした映画。 原題は「朴烈」。 日本では本年2月16日に東京、京都などを皮切りに封切られ、 福岡では3月23日より福岡市のKBCシネマで上映されました。 アナキストの朴烈も、金子文子も実在の人物。 大正時代、関東大震災後の東京で検束され、...
短歌フェスタまであと一か月
「短歌フェスタ福岡2019」の開催まで、あとちょうどひと月となりました。 昨年の「第1回福岡短歌フェスタ」は実行委員のひとりとして 受付や歌会の司会などを担当しました。 2回目の今年は選者ということで立場は少し異なります。 私だけでなく このイベントは...
現代短歌新聞4月号・〈福岡県の歌人特集〉
「現代短歌新聞」4月号が発売中です。 巻頭インタビューは穂村弘さん。 『水中翼船炎上中』で若山牧水賞を受賞なさったばかりとあって 牧水や、牧水と親交のあった石川啄木のうたについても語られています。 全16面に 「視点」(桑原正紀さん)、 「うたのヒント」(前田康子さん)、...
梅花の宴の背景
万葉集の講座を受講して、3年目になります。 先生は大学教授で万葉集の専門家。 特に山上憶良については大著を世に出しておられます。 ちなみに、先生の先生は、今たいへん注目を集めている中西進先生です。 私が山上憶良のことを勉強したい、と思ったのは...
「かりん」4月号②-最後のチョゴリ
ずいぶん暖かくなってまいりました。 桜は早くも散りはじめていますが まだまだ美しい。 この週末、お花見のご予定がおありですか? お天気も良さそうですし 「令和」ゆかりの大宰府市は 新元号発表から初めての土日を迎えて いつも以上ににぎわうのではないでしょうか。...
「かりん」4月号①-前月号作品鑑賞
本日、「かりん」4月号が届きました。 ✤ 巻頭の馬場あき子先生の「さくやこの花」は第99回。 薄情をゼッケンとせし交りもふと絶えてながき夕陽うつろふ 『阿古父』 (1993年10月刊) この歌の背景として書いておられる河野愛子さんのことばが印象的です。 河野さんは...
元号候補にも起きた偶然
新元号が発表された翌日、つまり昨日(2日) 「令和」以外の元号が報道されました。 「万保」、「万和」、「久化」、「英弘」、「弘至」の五つ。 「令和」は同じ字で「よしかず」という名前のかたがいらっしゃることも 新聞に載っていました。 五つの元号候補を目にした時、...
新元号「令和」につながる偶然
本日、「平成」に次ぐ元号が発表されました。 すでにご存じのとおり、 新元号「令和」は万葉集巻の五の 「梅花の歌三十二首あわせて序」の序文が典拠となっており、 これは8世紀の大宰府に大宰帥(だざいのそち)として赴任してきた 大伴旅人の邸で開かれた梅花の宴の折に...
短歌は役に立たない?
今日で三月も終わりですね。 今朝の朝日新聞に、 4月からアイルランド出身の詩人、 ピーター・マクミランさんのコラムが始まると載っています。 マクミランさんは『英語で読む百人一首』の著者。 「異文化の言語を通して 日本人が今まで見過ごしてきた「やまとうた」の尽きぬ魅力を...
今月の講座は『花西行』
今月の嘉麻のおくら短歌同好会・短歌講座(おくら講座)は今夜おこないました。 いつもは、講座前半は 「雪のうた」というぐあいにテーマを決めて さまざまな歌人の秀歌をご紹介していますが 今回は趣向を変えて 初めて一冊の歌集からご紹介しました。...