100歳のパソコンのうた
「かりん」誌で「前月号作品鑑賞」の執筆を担当して、 ちょうど5年がたちます。 担当するのは年に3回です。 一度に十数首を取り上げます。 仮に十首として単純計算すると これまで少なくとも百五十首以上について書いたことになります。...
一気になごむうた
本日の「明るい気分になったうた」は 「かりん」の故・小高賢さんの一首です。 「富士山だ」乗りあわす子の声きけば一気になごむ「ひかり」の空気 日本のシンボルとも言える富士山の姿は神々しいほどの美しさです。 新幹線の車窓からの眺めでも、ちょっと感動してしまう。...
夏みかんの中から呼ばれるうた
これまで、出講先や、主宰する短歌サロンで たくさんの歌人の作品をご紹介して、ともに鑑賞してきました。 その中で、作品をご紹介することが最も多いのは 高野公彦さんと小島ゆかりさんです。 これは何か意図しているわけではなく ある時気がついたら・・・ということなのです。...
ネコが挨拶するうた
本日、私の住む福岡県を含めた7都府県に 特措法に基づく緊急事態宣言が出されました。 「こんな時に」と思われるかたもおられるかもしれないのですが こんな時だからこそ、 からだだけでなく心の健康も守りたいですね。 なので、「明るい気分になったうた」、本日も続けます。...
島で暮らすうた
✤本日は初めに、ご連絡を記します。 明日4月1日から5~6日間、ブログの更新をお休みします。 (プロバイダーの関係でインターネットが使えなくなるためです) 6日か7日には再開できる予定です。 その間、メールも不通となります。 どうかよろしくお願いいたします)...
お金がない時のうた
本日の「気分が明るくなったうた」の作者は 三度目の登場、俵万智さんです。 楽しげに鈴鳴るごとき響きかな「じんがねーらん」は銭がないこと 俵万智 俵さんは現在、宮崎県にお住まいですが その前は沖縄県の石垣島で暮らしておられました。...
まだ早すぎるうた
本日の「気分が明るくなったうた」は 名前に関するうたです。 はつなつの青葉若葉を振り仰ぎ名前で呼ぶにはまだはやすぎる 佐藤りえ ひとへの呼びかけかたには関係性があらわれます。 十数年前、まだ「かりん」に入会する前でしたが ある短歌の大会で...
朝のトントンのうた
本日の「気分が明るくなったうた」は 朝の台所が舞台です。 千六本うまくきざみぬトントンとこんなよき朝われにあつたか 岩田 正 「かりん」の故・岩田正先生の一首。 説明するまでもないと思いますが 「千六本」とは、大根などを細長く刻んだもの。...
帽子の中に秘密があるうた
媼(おうな)。 老婦人。 老女。 親族以外の、つながりが薄かったり、まったく見知らぬ人である場合の、 年齢の高い女性を表すことばはいくつもありますね。 近年心ひかれたうたの中に そういう女性を「おばあさん」と呼んでいるうたが何首かあります。...
春をひらくうた
本日の「明るい気分になったうた」は ティーンの仲間入りをする年代の生徒たちの教室へとご案内します。 あたらしい教科書の匂ひを嗅いでゐる中一の子らよ「はる」を開かう 桜川冴子 上の句で、新学期であることがわかります。 新品の教科書って、独特のにおいがしますよね。...