出会い-小さな場から
あと1週間となりました。 地域交流型プログラム「嘉飯物語 2017・夏」の一環として 8月20日(日)に開催する短歌体験イベント「ようこそ短歌(うた)の世界へ」。 昨年の夏・秋に続いて三回目です。 学生時代に短歌を作る宿題を出されて以来(?)...
伊良部喜代子歌集『夏至南風』
「かりん」の伊良部喜代子さんの第二歌集です。 (ながらみ書房 2017年6月25日発行 税別2,500円) 数年前、「かりん」の全国大会でお声をかけてくださったのをきっかけとして お手紙のやりとりも始まりました。 あとがきによると夏至南風とは伊良部さんの故郷、沖縄の言葉で...
山のうた-五月の王
今日は山の日ですね。 それにちなんで、山を詠った作品から私の好きな一首を。 ものおもふひとひらの湖(うみ)をたたへたる蔵王は千年なにもせぬなり 川野里子 『五月の王』 (1990年) 「かりん」でお世話になっている川野里子さんは大分県出身です。...
東筑高校野球部・「石田伝説」⚾
夏の甲子園、福岡県代表の東筑高校は 開幕日の8日、2試合目に愛媛の済美高校と対戦しました。 4回表で盛田秀選手のホームランで逆転した時 選手たちはもちろん、猛暑の中を観客席で応援しているかたがたは どんなに嬉しかったことでしょう。...
「かりん」8月号②-お茶のうた
今月号に掲載された馬場あき子先生の七首から次の作品をご紹介いたします。 立杭(たちくひ)の陶工が茶漬けをたべてゐた夏茶碗見ゆ名器ならずや 馬場あき子 ひねり出したやうな急須でかをりある茶をたつぷりと呉れし窯主 ああ夏の入口にゐる涼しい風なにをしやうとままよと誘ふ...
「かりん」8月号-前月号鑑賞
「かりん」8月号では、前月号鑑賞(1A欄)を執筆しました。 各欄を4人で担当しているので年に3回執筆しています。 今回私が取り上げた作品(7月号掲載分)から何首かご紹介いたします。 語り部の語らぬ歴史西行が棄てし妻子に降りし氷雨よ 江川美恵子...
第3回いいづか短歌サロン-食べもののうた
いなり寿司巻き寿司近所に教え乞いオモニ作りき運動会に 青き蜜柑、柿、栗、梨を携えて祖母(ハンメ)も来る来る運動会晴れ キム・英子・ヨンジャ この二首は私の第二歌集『百年の祭祀(チェサ)』に収録したもので 一首目は巻頭歌。二首目はその次に置いたうたです。...
涼しくなるうた
昨日、「本日(5日)の福岡地方の予想最高気温は38度」と書きましたが、 福岡市中央区では37.5度まで上がったそうです。 また、福岡市の西に位置する糸島市では観測史上最高の38.9度を記録し、 これは今年の全国最高気温だということです。...
宗像大社短歌大会ご案内&気温38度
先日概要をお知らせした、宗像大社短歌大会。 その日に宗像・沖ノ島と関連遺跡群の世界遺産登録が決まりましたね。 この記念すべき年に晩秋の一日を宗像大社でお過ごしになりませんか。 私も今年からこの短歌大会の実行委員会に加わりました。...
歌の中の🐈ねこ①
現在は猫ブームと言われていますが、 ずっと以前から文士には猫好きが多いと言われてきました。 それは作品にもなっていて、内田百閒の「ノラや」などは特に有名ですね。 歌人にも愛猫家が多いようで、猫のうたがたくさんあります。 おとといからご紹介している歌集『ざうのあたま』には...