忘れ草
それとなく紅き花みな友にゆづりそむきて泣きて忘れ草つむ 山川登美子 登美子は1909年4月15日に亡くなりました。 登美子が初めて与謝野鉄幹と会った場には後の与謝野晶子も同席していて 登美子と晶子は恋とうた、双方においてライバルとなったのは有名な話です。...
未来あるごと
窓の外のハナミズキが白い花を咲かせました。 ハナミズキと聞くと、一青窈さんの曲を思い浮かべるかたも多いでしょう。 私は、3年前に詠んだ拙歌を思い出します。 朝(あした)この佳きもの鳥はハナミズキに鳴くわたくしに未来あるごと キム・英子・ヨンジャ...
「水城」第269号
「水城」はコスモス短歌会福岡支部より発行されています。 第269号(2018年3月10日発行)には2017年コスモス全国大会の歌会記が掲載されています。 また、前号の巻頭詠(池田毅さんの作品)評を外部の月下桜さんが執筆なさっています。...
受付と司会をつとめます
きのうの福岡地方の気温は10、6度だったそうです。 風がめちゃ強かったので、体感気温は0度近かったかもしれません。 寒いはずやわ(><) ところでみなさま、あさって10日は何の日かご存じでしょうか? 「第1回福岡短歌フェスタ」の参加申し込みの締め切り日なんですー。...
浦部みどり歌集『匂いむらさき』
長くうたを詠んでこられた浦部みどりさんの初めての歌集が上梓されました。 (角川書店 2018年3月20日発行) 短歌を始められたのは高校生の時だそうです。 タイトルは次の一首からとられています。 老父母の保護者となりてゆくわれか匂いむらさきは花絶えず咲く...
「かりん」4月号②-馬場先生の作品
満開の桜が葉桜へと移ってゆきます。 桜も好きですが、近年はもしかしたらそれ以上に梅に心ひかれます。 身の固くなる寒さの中で咲き始めた梅をみつけた時の喜び。 梅の花を見ると、背筋が伸びる感じがします。 凛として生きたい、と思うのです。...
「かりん」4月号-前月号作品鑑賞ほか
「かりん」4月号が届きました。 🐤 前月号作品鑑賞(1A欄)の執筆を担当しました。(118頁~) こちらは毎回十~十四首の作品について書いています。 今回、最初に取りあげたのは次のうたです。 いつものカツカレー食みつつこの父の前立腺に癌はありたり 辻 聡之 🐤...
詩人・歌人の朗読会
満開の桜と、チューリップやラッパスイセン。 道路わきやよそのお宅の庭に咲く春を愛でながら向かったのは 福岡市・天神の赤煉瓦文化館です。 いつもは「かりんZONTAG会」(福岡支部)の歌会のためにでかける場所ですが 今日は「かりん」とは別の朗読会がおこなわれました。...
「俳句界」連載第4回
今日3月30日は桜蕾忌です。 月刊「俳句界」に連載しているエッセイ「たまくしげ」。 4月号掲載の第4回のタイトルは「炭坑に生きた歌人、山本詞」です。 山本詞の生涯を紹介する中で短歌は二首引用しています。 予告なく来る死もあらむ明日のために香を焚く思ひに洗ふ坑帽...
内山真理子*マリ作品集『韮の花の咲く道』
柳原白蓮が歌誌「ことたま」を創刊したのは1935年(昭和10年)。 内山真理子さんが「ことたま」短歌会に入られたのは十代の頃、 1939(昭和14)年だそうです。 それから、途中お休みの時期はありながら 80年近く「ことたま」会員でいらっしゃるとのこと。...