白蓮さんの最後の歌集
<2023年6月25日> 私の手元に『地平線』という歌集があります。 これは飯塚市ゆかりの歌人、柳原白蓮の最終歌集です。 白蓮さんの初めての歌集は 飯塚で暮らしていた時に 当時の夫、伊藤伝右衛門の援助により出版された『踏絵』です。 こちらの装幀は鮮やかで艶のあるグリーン。...
雰囲気
<2023年6月18日> 穂村弘さんの『野良猫を尊敬した日』に収録された「云えない」は 病院での採血をめぐるエッセイです。 ****ここより引用**** 人間の雰囲気や佇まいは、情報としての精度が高いらしく、 殆どの場合、結果は予想通りになる。 無表情なベテランの採血は、...
【放送】阿佐ヶ谷アパートメント
<2023年6月19日> 今月19日放送予定の「阿佐ヶ谷アパートメント」 (NHK総合テレビ・23;00~23:50)で 短歌が取り上げられます。 話題となった書籍『ホスト万葉集』を生み出す母胎となった ホストクラブでの歌会に阿佐ヶ谷姉妹の美穂さんが出向き、...
歌集批評会
<2023年6月12日> きのう、歌集の批評会に参加しました(オンライン)。 批評会がオンラインで開かれるようになったきっかけは なんといってもコロナ禍でしょう。 最近は会場に集っての批評会も再開されているようです。 ちょうど10年前、...
「かりん」6月号—バタークリーム
<2023年6月9日> 今月号は5日に届きました。 巻頭を飾る馬場あき子先生の「さくやこの花」は第149回を数え 取り上げられる作品も 2015年刊行の『記憶の森の時間』所収のものまで進んでいます。 うすきグラスに松の香の酒みたしたり八十葉影さすふたり正月...
鍵のうた
<2023年6月1日> この5月でいいづか短歌サロンは満6周年を迎えました。 コロナ禍で、ほぼ毎回が紙上開催となっても 変わらずご参加を続けてくださったみなさまのおかげです。 心よりお礼申し上げます。 その5月は4月に続き会場での開催の予定でしたが...
川口慈子歌集『Heel』
<2023年5月30日> 「かりん」の川口慈子さんの第2歌集が出版されました。 ( 短歌研究社 2023年5月10日 2,200円+税 ) 川口さんはピアニストであり、歌人です。 私は中学校卒業以来 楽器にふれる機会は少なかったのですが...
5・7・5で届く
<2023年5月27日> みなさま、きのうのNHK「朝イチ」、ご覧になりましたか? 私は録画して俵万智さんのプレミアムトークを拝見しました。 番組の中で募集された付け句には なんと6300通もの下句が送られてきたそうですねー♪ おとといのブログにも書いたように...
【放送】朝イチ&NHKスペシャル
<2023年5月25日> NHKでは毎週の「NHK短歌」のほかに、 短歌や歌人についての特集番組がときどき放送されますね。 この春には 「プロフェッショナル」に俵万智さんが登場し、 「クローズアップ現代」が「令和の短歌ブーム」を取り上げました。 そして、今週末は...
上坂あゆ美歌集『老人ホームで死ぬほどモテたい』
<2023年5月15日> 近年、SNSを背景に 若者を中心とした静かな短歌ブームといわれてきて 昨年はそうした若手の歌集が何冊も出ました。 歌壇以外でも話題になって 重版がかかる歌集も続出していますね。 『老人ホームで死ぬほどモテたい』もそのうちの1冊。...