園田昭夫歌集『少しだけ苦い』
「かりん」の園田昭夫さんが第一歌集を上梓なさいました。 ( 2020年3月1日発行 ながらみ書房 2,500円+税 ) おめでとう存じます。 解説は田村広志さんが書いておられます。 病棟のエレベーターは一階の売店の香りつれて来たりぬ...
ネコが挨拶するうた
本日、私の住む福岡県を含めた7都府県に 特措法に基づく緊急事態宣言が出されました。 「こんな時に」と思われるかたもおられるかもしれないのですが こんな時だからこそ、 からだだけでなく心の健康も守りたいですね。 なので、「明るい気分になったうた」、本日も続けます。...
島で暮らすうた
✤本日は初めに、ご連絡を記します。 明日4月1日から5~6日間、ブログの更新をお休みします。 (プロバイダーの関係でインターネットが使えなくなるためです) 6日か7日には再開できる予定です。 その間、メールも不通となります。 どうかよろしくお願いいたします)...
お金がない時のうた
本日の「気分が明るくなったうた」の作者は 三度目の登場、俵万智さんです。 楽しげに鈴鳴るごとき響きかな「じんがねーらん」は銭がないこと 俵万智 俵さんは現在、宮崎県にお住まいですが その前は沖縄県の石垣島で暮らしておられました。...
まだ早すぎるうた
本日の「気分が明るくなったうた」は 名前に関するうたです。 はつなつの青葉若葉を振り仰ぎ名前で呼ぶにはまだはやすぎる 佐藤りえ ひとへの呼びかけかたには関係性があらわれます。 十数年前、まだ「かりん」に入会する前でしたが ある短歌の大会で...
朝のトントンのうた
本日の「気分が明るくなったうた」は 朝の台所が舞台です。 千六本うまくきざみぬトントンとこんなよき朝われにあつたか 岩田 正 「かりん」の故・岩田正先生の一首。 説明するまでもないと思いますが 「千六本」とは、大根などを細長く刻んだもの。...
帽子の中に秘密があるうた
媼(おうな)。 老婦人。 老女。 親族以外の、つながりが薄かったり、まったく見知らぬ人である場合の、 年齢の高い女性を表すことばはいくつもありますね。 近年心ひかれたうたの中に そういう女性を「おばあさん」と呼んでいるうたが何首かあります。...
春をひらくうた
本日の「明るい気分になったうた」は ティーンの仲間入りをする年代の生徒たちの教室へとご案内します。 あたらしい教科書の匂ひを嗅いでゐる中一の子らよ「はる」を開かう 桜川冴子 上の句で、新学期であることがわかります。 新品の教科書って、独特のにおいがしますよね。...
小鳥のネットワークのうた
本日の「気分が明るくなったうた」は 歌集『匂いむらさき』よりご紹介します。 庭の梅ひらくと見れば目白(メジロ)来ぬ連絡網でもあるかのごとく 浦部みどり 自宅の庭の梅の木に花が咲いたと思うまもなく メジロたちがどこからともなく何羽もやってきた場面です。...
博多の春!シロウオのうた
今月21日から毎日一首、 今まで私が読んで気分が明るくなったうたをご紹介しています。 柳橋市場に今日より解禁のつくしの文字にはねる素魚(しろうお) 間 千都子 シロウオは博多に春を告げる魚。 おどり食いが有名ですね。 柳橋連合市場は福岡市博多区住吉にある昔ながらの市場で...